2024年09月09日

19世紀のヨーロッパの文化【基礎のまとめ】

ドイツ観念論(ドイツかんねんろん)
ドイツで発展した哲学。
18世紀後半にカントが始め、フィヒテを経て、19世紀初めにヘーゲルが大成した。
ヘーゲルは弁証法哲学(べんしょうほうてつがく)を説き、対立する正(テーゼ)と反(アンチテーゼ)を止揚(アウフヘーベン)させることで、合(ジンテーゼ)に至るとした。

功利主義(こうりしゅぎ)
利益や幸福を追求し、損害や苦痛を減らそうとする考え方。
ベンサムジョン=スチュアート=ミルによって説かれた。
政治思想や経済思想にも大きな影響を与えた。
創始者のベンサムは社会全体の幸福を最大化させることを目指し、「最大多数の最大幸福」を掲げてその実現を道徳原理とした。

古典派経済学
18世紀後半にアダム=スミスが始めた資本主義(自由主義)経済を対象とした経済学。
市場の自律性や自由貿易を重視した。
マルサスは『人口論』で人口増加が食糧生産を上回ることで貧困化するとして、人口抑制を説いた。
リカードは労働価値説を発展させ、比較優位の原則(比較生産費説)を唱えた。

ランケ
1795年~1886年
ドイツの歴史学者。
実証主義に基づき、史料批判による科学的な手法を用いるようになった。
近代歴史学を確立した。

ダーウィン
1809年~1882年
イギリスの博物学者。
自然淘汰、適者生存に基づく進化論を提唱した。
1859年、『種の起源』を著した。

X線とラジウムの発見
X線は1895年にドイツの物理学者レントゲンによって発見された。
物質を透過する性質があることを明らかにし、レントゲンは1901年に第1回ノーベル物理学賞を受賞した。
ラジウムは1898年にキュリー夫妻によって発見された。
ラジウムは新たに抽出された放射性元素で、キュリー夫妻は後にノーベル物理学賞を受賞した。

細菌学
細菌学は、細菌や病原性などを研究するもの。
フランスのパストゥールは微生物による発酵や腐敗を突き止めたり、狂犬病や炭疽菌のワクチンを作った。
ドイツのコッホは炭疽菌、結核菌、コレラ菌を発見した。

ロマン主義
18世紀末から19世紀のヨーロッパで始まった芸術様式。
感情や個性などを重視した。
文学では詩集『歌の本』のハイネ、『レ=ミゼラブル』のヴィクトル=ユゴーバイロンなどがいた。
絵画ではドラクロワ、音楽ではベートーヴェンに始まり、シューベルトショパンワーグナーなどがいた。

印象派(いんしょうは)
19世紀後半のフランスで始まった芸術様式で、主に絵画を中心に展開された。
絵画では感覚的な印象をそのまま表現しようとした。
マネ、モネルノワールなどが代表的な画家。
19世紀後半は日本趣味のジャポニズムと呼ばれる現象がヨーロッパに広がったが、印象派の画家には浮世絵などに強い影響を受けた者もいた。
ゴッホも「タンギー爺さん」で、背景に日本の浮世絵を描いている。
音楽ではドビュッシーが印象派の代表的な作曲家となった。
posted by 歴史教育研究 at 01:41| まとめ 19世紀のヨーロッパとアメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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